降臨節第3主日

今日の福音で、洗礼者ヨハネのことが語られています。
ヨハネ福音史家は、彼のことを「神から遣わされた人」と呼んでいます。そして、彼の使命は、“光について証しする”ことだと述べています。
光・・・。この光は、この物語の時代の人々が待ち焦がれ、また、今の時代の私たちも到来を待っている、イエス・キリストです。祭司・レビ人たちがヨハネのところに来て質問しますが、ヨハネの受け答えにとても感動します。彼らの質問はこうです。「あなたは、どなたですか。」。もし、私もあなたもこのような質問を誰かから受けたら、何と答えるのでしょう・・・。ヨハネは答えます。はっきりと。違う事は違うと。隠したりしません。ヨハネには、自分が何のために生まれてきて自分の使命が何なのか、明らかにわかっているからです。

ヨハネは答えます。「わたしは荒れ野で叫ぶ声である。“主の道をまっすぐにせよ”と。」主の道・・・。
主の道を見出すために、荒れ野を通る必要があるとヨハネが言っているように感じます。
自分の貧しさと謙遜の中でこそ見出されるもの。
この世の富や繁栄の中では、到底見出すことができないもの。
クリスマス・・・。
クリスマスのまことの喜び。
主の道を見出した者の喜び。
その喜びは、イエスキリストの光りと一緒になって、この世を照らす光となります。

この喜びと光を見出すため、クリスマスを待つ今日この時に、荒れ野を歩いてみよう。
私自身の貧しさと謙遜の場所へ、行ってみよう。
祈りの中で。私の、あなたの、荒れ野に光がさしこむことを深く信じて。

ヨハネによる福音書第1章6-8、19-28節

2020年12月13日

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