聖霊降臨後第16主日
今日の福音で、イエスは弟子たちに、また従う人々にご自身のことを現されます。
しかし、その前にまず、弟子たちに「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と尋ねられます。祈りのなかで、時々、イエスはどのような方なのだろうと思いめぐらしてみたり、「あなたはどのような方ですか?」とイエスに訊いてみたりすることがあります。ペトロは、イエスにこう言います。「あなたは、メシアです。」
このペトロの答えに対して、イエスは「そのとおりである」とは言わず、「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、3日の後に復活することになっている」と言われます。しかも、はっきりと。
ペトロにはよく理解できなかったでしょう。それでイエスに、そんなことがあってはならない、といさめ始めます。
イエスは、「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」とペトロに言われます。
イエスの言われる“神のことを思う”とは、どういうことなのでしょう。
メシアであるイエス、わたしたちの救い主・イエス。
そのイエスは、わたしたち一人一人の苦しみのただなかに共にいてくださる方。
“共にいる”ことで、神の思いを現わしてくださる。
そのような方なのだ、と感じています。
マルコによる福音書8章27-38節
2021年9月12日