三位一体主日・聖霊降臨後第1主日

マタイによる福音書の最後、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」というみ言葉があります。このみ言葉に接する度に、私は深い静けさの中に入っていきます。
復活されたイエスは、今この瞬間、私たちに「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」と命じられます。今日、私たちはそれぞれの生活の場で、神と共に働き、自分の使命を果たしているでしょうか。
私たちはしばしば、神不在の場で私の考え、思い、やり方でこの世的な「良いこと」を行っています。世の終わりまで共にいてくださる神と生きるにはどうしたらよいのでしょうか。私は信徒として、毎日福音を読み、祈る。聖餐式にあずかるなど、それなりにやってきました。しかしもっと近くに、常に神を感じていたいという望みが湧き上がります。
イエスは「わたしはあなたがたを友と呼ぶ(ヨハネ15:15)」と言ってくださいます。日常生活の場で友と親しく話すように神と話してみました。嬉しい時、困惑している時、苦しい時等々、心の内をありのままに話します。すると生活の場で、自然に神に心を開いている自分に気づくことがあります。また自分のあるがままの姿に気づき、それを静かに眺めるとき、眺めている「私」は神と共にいる感じがしてきます。
またときには聖霊の照らしを願い、心に残った出来事を神の目で観る恵みを願います。するとその出来事を通して、神が私に何を伝えたかったのかに気づくこともあります。
神は「疑う者」にも近寄って来てくださいます。神から罪人である私たちに近寄って来てくださるのですから、その父と子と聖霊の神の愛に信頼し、私たちの方からも近寄って行きたいものです。そして神と共に、私に与えられた使命を、歩んでまいりましょう。

ヨハネによる福音書3章1-16節

2024年5月26日

主日の福音から

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