聖霊降臨後第2主日

安息日には、それはユダヤ人にとっては土曜日に当たりますが、人間はすべての手の働きを休んで、神の創造のみ業を覚え、感謝し、神を礼拝すべき日として定められたのです。そのようにしたわたしたちは、神が創造されたすべての被造物の上に神の祝福が豊かに注がれていることを知らされ、またわたしたちの六日の間の労働もまた神に祝福されていることを知らされるのです。今日、全世界のほとんどすべての国・民族で用いられている一週7日間の暦は、ここに起源があるのです。
申命記5章15節に「あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったが、あなたの神、主が力ある御手と御腕を伸ばしてあなたを導き出されたことを思い起こさなければならない。そのために、あなたの神、主は安息日を守るよう命じられたのである。」とあります。
安息日には、神がイスラエルを奴隷の家エジプトから解放された救いのみ業を覚え、感謝し、その神の救いの恵みによって今も生かされていることを証するために、神を礼拝する日なのです。信仰の民イスラエルの誕生の原点を覚え、感謝する日ですから、安息日律法を破ることは彼らの死を意味します。神は、ご自身が選ばれた愛する民イスラエルが、いつも神の恵みによって生きるために、安息日律法を定められたのです。

マルコによる福音書2章23-28節

2024年6月2日