復活節第3主日
今日のみことばは、復活後のイエスが弟子たちにお現れになった場面です。みことばの始めは、「その後、イエスはティベリアス湖畔で、また弟子たちに御自身を現された。その次第はこうである」という節で始まっています。復活されたイエスが弟子たちにお会いになる時は、いつもイエスが彼らの所に行っています。復活された日の夕方では、弟子たちがユダヤ人たちを恐れて、家の戸にも鍵をかけていたのにも関わらず、彼らの所においでになられていますし、次の週も同じように家の戸の鍵をかけていたのに、弟子たちの所においでになっています。
今日のみことばでも、イエスは弟子たちが漁を終えて岸に戻って来るのを、火をおこして炭火になるのを待たれてから網に魚を乗せ、パンまでご用意しながらお待ちになっておられます。そして、イエスは岸に戻ってきた弟子たちに愛情深く、「子たちよ、何か食べる物があるか」とお尋ねになられます。
イエスは、弟子たちの「ありません」という返事を聞かれると「舟の右側に網を打ちなさい」と言われ、弟子たちがそのようにすると魚が多くて網を引き上げられないほどの魚がかかります。その時、イエスの愛しておられた弟子が「主だ」とペトロに言います。イエスは、岸に着いたペトロに「今とってきた魚を何匹か持って来なさい」と言われます。イエスは、ご自分が用意していた魚と弟子たちがとった魚を網の上で一緒にして食べたかったのでしょう。これは、イエスと弟子たちの協働と言ってもいいのかもしれません。
復活されたイエスは、私たち1人ひとりにも同じように、会いたくて仕方がなく、私たちと一緒にみことばを伝えようとされているのではないでしょうか。私たちはこのことに信頼して、日々の生活の中でイエスと一緒に歩んでいくことができたらいいですね。
ヨハネによる福音書21章1-14節
2025年5月4日