聖霊降臨後第18主日
今日の福音で心に響くのは、重い皮膚病を患っている10人の人がイエスを出迎え、遠くの方に立ち止まったまま声を張り上げて「イエスさま、わたしたちを憐れんでください」と言う場面です。祈りの中でイエスと対話するとき、わたしたちもこの10人の人たちのように、心の声を張り上げて願いをイエスにさし出すといいと感じます。イエスは10人の人たちを見て、「祭司たちのところへ行って、体を見せなさい」と言われますが、その人たちに直接何かをなさるわけではありません。しかし、イエスを信じて行動するこの10人の人たちは、行く道の途中で清くされます。
祈りが味気なく何の手応えもないように感じられても、祈りの内にイエスと共に過ごす時を持つことはとても大切です。 イエスは、真によい方で、必ず応えてくださいます。
祈りのときに応えが見つからなくてもイエスを信じて、心の願いをさし出すと、後で生活をふり返ったときに主がしてくださった恵みの数々を思い出すことがあります。そのとき、わたしたちの心は 神への賛美と感謝で満たされるでしょう。
イエスは、優しく力強く言われます。
「あなたの信仰があなたを救った。」
ルカによる福音書17章11ー19節
2025年10月12日