聖霊降臨後第11主日
イエスは、パンを割いて人々に分け与えられた後、一人で山に登り、祈る時を持たれます。
神であるおん父に心を向けるために、あえて一人で過ごす時を持たれるのです。
イエスにとって、これはとても大切な時。そしてわたしたちにとっても同様で、わたしたちが神であるおん父とイエスと聖霊に心を向けるために、一人で過ごす時はとても大切です。
しかし、イエスの心は、おん父とのつながりに向けられるだけでなく、愛するご自分の弟子たちの方へ向かっていきます。
逆風のため、波に悩まされている弟子たちのところへ、いち早くたどり着くために、イエスは湖の上を歩くという手段をとられます。
イエスの心の中には、弟子たちを早く助けたいという思いが満ちあふれています。
湖上を歩くイエスの姿におびえ、叫び声をあげる弟子たちに対して、イエスはすぐ話しかけられます。
“すぐに”です。
また、ペトロが舟から降り水の上を歩いたとき、怖くなって沈みかけたとき、イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、ひきあげられます。
“すぐに”です。
もっともっと、このイエスの姿に信頼することができますように、 恵みを願いたいです。
自分の小ささ、貧しさを抱きしめながら、イエスのみ心に ひたすら信頼しきって、日々歩めますように。
マタイによる福音書14章22-33節
2023年8月13日