降臨節第2主日

今日、降臨節第2主日に、今日のマルコによる福音を読み聴くことは、とても大きな喜びです。
マルコは語りの始めにこう言います。「神の子イエス・キリストの福音の初め。」
マルコは、はっきり述べています。イエス・キリストは神の子だと。 そして、イエス・キリストの到来は福音の初まりだと。
次に、マルコはこう言います。
「荒れ野で呼ぶ者の声がする。『主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。』」
“主の道。”それはどのような道のことを言うのでしょうか。
そんな思いを心に抱きつつ祈っていると、心に次のような言葉が浮かびました。
“主の道は、優しさと思いやりに満ちた道。”
“私の心に、私たちのこの世界に、優しさが満ちる道をつくるように。
しかも、その道を広くまっすぐに伸ばし、だれもがその道を通れるように。”
洗礼者ヨハネは、来たるべき方イエスのことをこう語ります。
「わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」
このみ言葉を味わっていると、私は、陪餐の時、足の不自由な方が、一生懸命になって歩いて前へ進みイエスさまの体をいただく光景を思い出します。あるいは、両脇を抱えられながら、前まで歩いてきます。イエスさまのお体をいただくために。あのゆっくりと歩いてくる一歩一歩が天国への道だと思って感動しています。私はその光景を見ると目に涙があふれます。
私たちが優しさと思いやりの道を歩むとき、そこにはきっと神からの祝福があると思います。そして、神から降る喜びが必ずあると思います。

マルコによる福音書1章1-8節

2023年12月10日