聖霊降臨後第8主日

今日の福音で、イエスは弟子たちを組にして派遣されますが、その際に大切なことは何かを私たちに教えてくださいます。小学生のころ、遠足に出かけるとき、お知らせの紙を見ながら持ちものは何かを確かめ、荷物の用意をしました。
イエスは、旅に持っていくのは杖と履物だけでよいと言われます。
そしてまず、汚れた霊に対する権能を授けてくださいます。
このことは、とても大切なことだと感じました。
私は年を重ねるにつれ、旅をすることがなくなりました。 今日の福音を読みながら、今の私にとっての旅は、“心の旅” 、神の愛へと向かい続ける心の旅だと気づきました。
この私にとって、心の旅に必要な“杖”と“履物”とは何でしょう。杖は、イエスへの信頼。履物は、謙遜。
そして、イエスが教えてくださっているように、赦しによって人を大切にすること。神が絶えず私を赦してくださっているのと同じように。
そこで、イエスに遣わされた弟子の一人であるペトロに、どんな思いで旅に出かけたのか訊いてみたいと思っていると、次のペトロの言葉が心にひびきました。
「皆互いに謙遜を身に着けなさい。なぜなら、『神は高慢な者を敵とし、謙遜な者には恵みをお与えになる』からです。だから、神の力強い御手の下で自分を低くしなさい。……思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけてくださるからです。」(ベトロの手紙一5:5~7)
さあ、今日も出かけよう。神の愛とその恵み深さを人々と分かち合うために。

マルコによる福音書6章7-13節

2024年7月14日