聖霊降臨後第16主日
今日の福音でマルコは、イエスと耳が聞こえず舌の回らない人との 出会いについて語っています。
人々が、その人をイエスのところへ連れて来て、その人の上に手を置いてくださるようにと願います。イエスは、その願いをきき、その人の両耳に指を差し入れ、唾をつけて、その舌に触れられます。
そして、その人に「開け」と言われるのです。
イエスは、人々が願っている以上のことを成されます。
この物語を通して、私たちの願いを深く信頼をもってイエスに差し出すようにとの促しを、心に感じます。
また、イエスが言われた「開け」という言葉。私にとってどのような意味をもつのでしょう。
そんな思いを心に抱いて数日過ごしていると、次のような思いが心に浮かんできました。「優しさに心を開け」と。
私の思い、願い、まなざし、行いが、他の人への優しさに開かれていくものと成るように、と。また、神の私に対する優しさを、心に充分に感じとることができるように、と。
イエスの次の言葉も、心によく響かせたい。
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」
マルコによる福音書7章31-37節
2024年9月8日