聖霊降臨後第21主日

今日の福音で、ある人がイエスに近づいて尋ねます。
「永遠の生命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」と。
イエスのこたえは、こうです。
「持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。」
その人は、この言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去ります。
どうしてでしょう。 どうして、イエスの言葉を聞いて悲しくなったのでしょう。
イエスのみ心、天のおん父のみ心がどのようなものか、どれ程に、弱い人・貧しい人を大切に思っていてくださるのかを知ることができたなら、イエスの言葉を聞いて、心は喜びおどることだろうと思います。
そこで、イエスの貧しい人に対する思いやりの心は、どこから湧いているのだろうか……そんなことを思いつつ詩編を読んでいると、次の箇所が心にひびきました。
「主は御座を高く置き
なお、低く下って天と地を御覧になる。
弱い者を塵(ちり)の中から起こし
乏しい者を界の中から高く上げ
自由な人々の列に
民の自由な人々の列に返してくださる」(詩編113:5-8)
イエスのみ言葉を聞き、そしてイエスと共に祈り生きることができますように。
“み心が天に行われるとおり地にも行われますように”

マルコによる福音書10章17-27節

2024年10月13日