聖霊降臨後第26主日
「四方から呼び集める」という言い方からもわかるように、主イエス・キリストはあらゆる場所からあらゆる協力者を招きます。キリストの力強い愛の働きは、あらゆる地域のあらゆる人びとを揺り動かし、新たな世を創造します。このように壮大な救いの実現が確実に生ずるという呼びかけをキリストは言われます。苦難を乗り越えて前進する信仰者たち、つまり聖なる者たちは、神からの信頼をいっそう深く実感して、さらに前進を続けます。そのような人びとは、多くの者たちに救いをもたらします。なぜならば、神によって特別に選ばれて他者を助け出すための役割を与えられているからです。
キリストは常に御父である神に信頼しているがゆえに「人の子」、つまり「もっともまっとうな人間」と呼ばれていました。人びとのなかの代表者、人びとと同じ苦難を徹底的にともにたどる者としての全き人間として、キリストは「ともに生きる者」なのです。
常に相手を思いやり、ともに歩もうとするキリストは、相手と同じ境遇を意図的にたどり相手と志をひとつにすることで、「ともに」生きるのです。このような慈愛深いキリストを眺めるときに、私たちは御父が人間をこよなく愛していることを悟ります。御子イエス・キリストこそが、御父のおもいをあますところなく伝えてくれるからです。
キリストは自らが示す救いの働きを確実に実現するためにも、弟子たちを召し出して協力させます。相手をすぐれた働きをする救いの協力者にまで育てあげることが、キリストの共同体づくりの特長です。相手に重要な役割を授けることで、相手の生き方そのもののレベルを格段に上昇させて成長をうながすキリストの温情は、今日の私たちに対しても示され続けています。
マルコによる福音書13章14-23節
2024年11月17日