降臨節第1主日

私たちは、ゴールや目標があってそこに進むことは、あまり難しいことではありません。しかし、いつ終わりが来るのか、いつまで待てばいいのかが分からないというのは、かなりの忍耐がいるのではないでしょうか。
今日のみことばは、イエス・キリストの再臨を予告する場面で、天変地異の様子が描かれている箇所から始まっています。私たちの歴史を振り返ると、大きな戦争がありましたし、今でも世界のどこかで戦争が続いています。また、地震や津波、洪水などで多大な被害もあり、伝染病で多くの人が亡くなりました。
みことばでは、「そのとき、人の子が栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る」と書かれてありますが、まだ、【そのとき】は来ていません。では、私たちが【イエス・キリスト】の再臨を迎えるのはいつなのでしょうか。ルカ福音書が書かれてから、もうすでに1900年以上の時が過ぎています。そして、これからどのくらい待てば再臨が来るのかわかりません。
では、私たちは今日のみことばをどのように読み、深めていけばいいのでしょうか。みことばの最後には、「……人の子の前に立つことができるように、いつも目覚めていなさい」とあり、パウロの手紙には「あなたがたは、神に喜ばれるためにどのように歩むべきかを、わたしたちから学びました。……どうか、その歩みを今後も更に続けてください」とあります。
【そのとき】がいつ来るのかわかりませんが、私たちは、いつ来てもいいように、普段の生活が【神に喜ばれるような生活】であり、【いつも目を覚まして祈り続ける】ように心がけることが大切なのではないでしょうか。
【降臨節】に入り、イエス・キリストの降誕を祝う準備に入ります。私たちは、この主の降誕を迎える準備としてまずは【神に喜ばれるような生活】ができるように、日々心がけることができたらいいですね。

ルカによる福音書21章25-31節

2024年12月01日