大斎節第1主日

今日の福音の始めに、ルカはこう語っています。「イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。」
イエスのいのち、イエスの心には、洗礼を受けた時に天から開こえた あの声が、響きこだましています。
お祈りの時に唱える祈りがあります。
「聖霊来てください。信じる者の心を照らしてください。」
イエスのように、私たちも聖霊に満たされて生きることがとても大切だと感じます。
特に、私たちが困難に直面する時に。イエスは、荒れ野で“霊”によって引き回され、40日間も悪魔から誘惑を受けられます。一見してイエスは弱く見えますが、イエスのうちには、天のおん父への愛と信頼、天のおん父からの愛と信頼が、しっかり保たれています。
愛と信頼が、イエスのうちに“有る”のです。このイエスの姿を思い、祈っていると、次のパウロの言葉が心に響きました。
「あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わされてかたくなにならないように、『今日』という日のうちに、日々励まし合いなさい。わたしたちは、最初の確信を最後までしっかりと持ち続けるなら、キリストに連なる者となるのです」(ヘブライ人への手紙3:13-14)。
イエスのように、わたしたちのうちに愛と信頼が深く深く宿り、わたしたちが、今年の大斎節、イエスと共に歩んでいけますように。

ルカによる福音書4章1ー13節

2025年3月9日

主日の福音から

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