復活前主日

今日ルカが語る、イエスの受難と死の物語を読みながら祈っていて、私の心に響いた箇所が、2つありました。1つは、イエスが十字架を背負い歩いていく途中で出会った、キレネ人のシモンの姿です。もう1つは、イエスの死を見つめていた百人隊長の言葉です。
キレネ人のシモンは、人々に捕まえられ、イエスの十字架を背負い、運ぶようにと言われます。シモンが自分から望んだわけでなく、周囲から、また、その場その時の状況の中で、ふいに自分の身に起きた十字架を背負うという出来事です。そのシモンが、イエスの後についてイエスの十字架を背負い、歩く姿を見つめていると、私も、今、自分に与えられている十字架をしっかり背負って歩くように、との促しを心に感じ、勇気をいただきました。
イエスの死を見つめていた百人隊長はこう語ります。
「本当に、この人は正しい人だった。」
私は、この百人隊長の言葉を心の中でくり返していると、私もイエスの十字架のもとに立ち、イエスが示してくださったことをしっかり心に刻むように、との促しを心に感じました。
イエスの正しさを、澄んだまなざしをもって見つめることができますように、主に恵みと導きを願います。

ルカによる福音書23章1-49節

2025年4月13日

主日の福音から

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