聖霊降臨後第13主日
今日のみことばは、イエスの弟子になるために必要な心構えを伝えている場面です。
みことばは「大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた」という言葉で始まっています。「群衆」というだけで大勢の人なのに、さらに「大勢の」と付け加えられています。イエスがパンを増やす奇跡を行ったときには、男だけで5,000人以上の人たちがいました(ルカ9:14参照)。多分、この【大勢の群衆】もそのくらいいたのではないでしょうか。
彼らは、イエスがエルサレムへ向かっていく中でついて来た人たちだったのですが、その中には、「イエスの弟子」になりたいと思っていた人もいたのでしょう。
それでイエスは、「振り向いて『もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら……だれであれ、わたしの弟子ではありえない』」と言われたのです。
続いてイエスは、「塔を建てようとする人」と「ほかの王と戦おうとする王」のたとえ話をされます。この二つのたとえ話では、「まず腰をすえて」という共通する言葉が出てきます。この言葉は、「何か大切なことをするときに、ほかのことを一旦傍に置いて、それだけに集中する」という意味のようです。
イエスはご自分の弟子としてついて来る心構えとして一切を捨てて、弟子になることだけに【集中】しなければならないと言われます。
私たちは、イエスの弟子となるために、【全集中】してイエスについていくことができたらいいですね。
ルカによる福音書14章25ー33節
2025年9月7日