聖霊降臨後第22主日
今日の福音で、サドカイ派の人たちとイエスの問答が語られています。
サドカイ派の人たちは、復活はないと主張していました。そして、イエスに難しい質問を投げかけます。イエスに対する彼らの質問を前に、自分自身のことを振り返ってみると復活するとはどういうことなのかよくわからないで日々生きているのかもしれないと思いました。
そこでイエスの応えに、サドカイ派の人々も私もハッとさせられます。
イエスは、いつも、どの人に対しても、とても親切で優しく丁寧に、神さまの喜びの便りを告げ知らせて下さっています。決して責めたりなさいません。
また、復活はあるのかないのか、あるとしたらどういう事なのかと、頭であれこれ考える事を、私たちに求めたりなさいません。イエスの応えはこうです。
「死者の中から復活するのにふさわしいとされた人々は、復活にあずかる者として神の子だからである。」また、こうも言われます。
「神は、死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。すべての人は、神によって生きている。」
復活するとは、すべての人は神に生かされ神の子であるという真実を生きること・・・。
まさに今、自分に与えられている場所・時・生活の中で、この真実を、真心こめて生きること・・・。そしてこの真実は、わたしのみならず、すべての人に与えられているということを心に刻んで生きること・・・。それによって私たちはいつか、誰でもが必ず迎える「死」の時に、“神の子”としての復活にあずからせて頂ける・・・。
イエスは、そのように私たちに教えてくださっていると思います。神さまの限りない愛、無条件の愛が、私のいのちに、あなたのいのちに、すべての人のいのちに注がれていることを、今日も、明日も、深く信じて歩めますように。
ルカによる福音書20章27、34-38節
2025年11月9日

