降臨節第3主日

今日の福音でマタイは、洗礼者ヨハネが牢の中でキリストのなさったことを聞いた、と語り始めます。ヨハネは、イエスのところに自分の弟子たちを遣わしてこう尋ねさせます。
「来たるべき方は、あなたでしょうか。」
ヨハネの使命は、まさに、来たるべき方の道を用意することなのです。 イエスはヨハネの弟子たちに言われます。
「目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。」
私は若い頃、足の骨を折るケガをしたことがあります。 病院でギブス固定をしていただき、1ヵ月間杖を使っての片足歩行となりました。ギブスをとることができ、骨折した足を地に着けて立つことができた時は、大きな有難さと喜びを感じたことをよく憶えています。
今日の福音を通して、目の見えない人、足の不自由な人、重い皮膚病を患っている人、耳の聞こえない人、死者、貧しい人のところへ、イエスによって神の手がさしのべられることを知ることは、大きな感動であり喜びです。
また、更にイエスは言われます。
「天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。」
このイエスのメッセージは、全ての人にとって大きな喜びです。 私たちの弱さ貧しさ小ささが、神の祝福と喜びの源であると信じつつ、イエス・キリストの到来を待っています。

マタイによる福音書11章2-11節

2025年12月14日

主日の福音から

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