「光輝くクリスマス」

皆さま、クリスマスおめでとうございます。
2024年の西宮聖ペテロ教会のクリスマスは、「光輝くクリスマス」というテーマで過ごします。
イエス・キリストが何月何日に生まれたか、ということは実はよく分かりません。4世紀ごろから、12月25日がイエスの誕生日の祝日になりましたが、この日は古代のギリシャやローマでは冬至の祭りだったそうです。冬至はもちろん一年で一番日照時間が短い日で、この日から日が長くなるので、古代の人々はこの日を太陽の誕生日と考えました。そしてキリスト教は、すべての人を照らすまことの光であるイエスの誕生日をこの日に祝うことにしたのです。ところで、
「光よ灯れ、みんなの心に」
テレビで流れている東京ディズニーランドのコマーシャルです。素晴らしいと思いませんか。私はとっても感動しました。
「光」-神さまのことを話すとき、いつも「光」という言葉が出てきます。聖書の始めから終わりまで「光」という言葉がキーワードになっています。
神さまがこの世をお造りになったとき、天地創造の一日目に、「神は言われた。『光あれ』こうして光があった」と記されています(創世記1章3節)。
また、「その光はまことの光で、世に来てすべての人を照らすのである」と書かれています。それはクリスマスにお生まれになられたイエスさまのことです。
イエスさまは、「わたしは世の光である」(ヨハネ8章12節)と自分を示されました。イエスさまは暗闇の中を歩む者に命の光を輝かす世の光であります。 暗闇とは人の命が損なわれている世界であります。
さらには、神さまやイエスさまが光であっただけでなく、イエスさまを信じる私たちも光の子であると言います。「あなたがたは、以前は暗闇でしたが、
今は主に結ばれて、光となっています。光の子としてあゆみなさい」(エフェソ5章8節)。
このように光という言葉は、神さまやイエスさま、さらにはその救いにあずかる私たちを表す言葉です。
今年のクリスマス。本当の「光」を探し当てていただき、その光に照らされて救われ、喜びに包まれていたいと思います。そして、その喜びを多くの方々にお届けできればと思っています。

2024年12月22日発行
西宮聖ペテロ教会 教報ともしび 第183号