顕現後第6主日

今日の福音で語られるイエスの言葉は、とても具体的で力強い。
イエスの思いが、この言葉の中に強く深くこめられていると感じます。
「あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ……決して天の国に入ることができない。」
イエスの言う義とはどういうことなのでしょう。
「兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。」「まず兄弟と仲直りしなさい。」 「あなたを訴える人と……早く和解しなさい。」「もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。」
人を大切にする。人と仲良く暮らす……それがイエスの言う義の道。
そこで、使徒パウロの言葉が思い出されました。
「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません」(ガラテヤ5:22-23)。
また、続けてイエスはこう言われます。
「天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。」「 あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すらあなたは白くも黒くもできないからである。」
私たちはみな、神に包まれた存在なのです。
以前、教会で子供たちと歌った歌が心の中でこだましました。
「包まれてる私。包まれてるあなた。何に?おひさまの光に。包まれている私たちはみんな、光の子ども。」
私たちに与えられているこの地球で、みんなが仲良く暮らせますように。
世界中に、主の平和がありますように。
心からの願いと祈りを添えて。

マタイによる福音書5章21-24、27-30、33-37節

2023年2月12日

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