聖霊降臨後第21主日
「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」というイエス・キリストの応え方は、あまりにも見事なものです。人間的な思考法では、このような答えを出すことは不可能です。まったく予想外の応え方だからです。イエスのことを罠にかけようとしていたファリサイ派の指導部の幹部たちであっても、太刀打ちできませんでした。いくら頭がよい人々の集団であっても、イエスを打ち負かせることができませんでした。それゆえ、イエスの智慧は神の実力をあかしするものでした。
人間の悪意ある策略に対して、何よりも神の意向を示すことが、イエス・キリストが目指した姿勢でした。イエス・キリストは「主」としての、この世の統治者としての権威を示しました。
私たちは日常生活において、これかあれか、という二者択一の可能性の前で、答えがひとつであると思い込んでいます。しかし、イエスの姿勢から学べば物事を正しく整理して純粋に生きることができるようになります。
イエス・キリストとファリサイ派の人々との真逆な姿勢を眺めることで、わたしたちは自分の生き方の方向づけが理解できるようになります。しかし、自分たちだけでは真実を貫くことができません。それゆえ、ともに集まって感謝の祭儀を献げることで、わたしたちは活けるイエス・キリストによる助けを実感することになるのです。
マタイによる福音書22章15-22節
2026年10月18日

