降臨節第3主日

今日の福音で、マタイはこう語り始めます。「ヨハネは牢の中で、キリストのなさったことを聞いた。」牢にいるヨハネのもとに、キリストのメッセージが届きます。

このことに、心打たれます。今現在、日本で、全世界で、様々な理由で、牢の中で日々を過ごしている多くの人々に思いをはせます。

キリストのメッセージが、彼ら彼女らのもとに届くことを願って。
ヨハネは自分の弟子たちを送ってイエスに尋ねさせます。「来るべき方は、あなたでしょうか。」イエスは、「はい、私です」とは言わずに 次のように言われます。

「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい。目の見えない人は見え、 足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている。」

神の恵みに包まれると、不可能だったことが可能になり、弱さや貧しさの内に神の祝福が注がれるのです。このイエスのメッセージを聞いたヨハネは心打たれ、大きく勇気づけられたことと思います。

また、イエスは群衆にヨハネのことを偉大な人だと言いますが、こうも言われます。
「天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である」と。

最も小さな者も、神の目に尊い。
この真実は私の心に大きな希望を与えてくれます。 御父のみ手に抱かれている小さな幼子のように 信頼と希望と平和の心をたずさえて、今日も生きていけますように。

マタイによる福音書11章2-11節

2022年12月11日

前の記事

降臨節第2主日

次の記事

降臨節第4主日