聖霊降臨後第10主日

ペットボトルにお茶が半分あるとします。ある人は「もう、お茶が半分しかない」と言い、もう一人は、「まだ、半分もある」と言うとします。ペットボトルに入っているお茶の量は、まったく同じなのですけど、その人の感覚によって違う答えとなるのです。私たちは、どのように答えるでしょうか。【しか】でしょうか、【も】でしょうか。
今日の福音は、イエスが群衆にパンと魚を増やして満腹にさせる奇跡を行われる場面です。イエスは、ヨハネが死んだと聞くと、舟に乗って人里離れた所に退かれます。しかし、群衆はイエスより先に着いて待っていました。イエスは、その群衆を見て憐れに思われます。この「憐れ」というのは、「心が大きく揺さぶられる様子」という意味のようで、イエスは彼らを放っておくことができず、その中の病人を癒します。
しかし、時間が経つのも早く夕暮れになってしまいます。弟子たちは、群衆のことを思って「……群衆を解散させてください。そうすれば、自分で村へ買い物を買いに行くでしょう」と言います。イエスは「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい」とお答えになられます。弟子たちは、イエスの答えに困惑したことでしょう。彼らは「ここにはパン5つと魚2匹しかありません」と答えます。イエスは、「それをここに持って来なさい」と言われます。イエスは、それらのものを取って天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちに与えられます。群衆は弟子たちからいただいた食べ物で満腹します。
弟子たちは「パン5つと魚2匹【しか】ありません」と言ってイエスに渡しますが、イエスはそれを使って群衆を満腹させるほどに増やされます。私たちは小さくて貧しいものですが、その僅かなものでもイエスに献げることで豊かな実りを得ることができるのです。私たちは、このことに信頼して、イエスに自分たちをお献げして日々を歩むことができたらいいですね。

マタイによる福音書14章13ー21節

2026年8月2日