聖霊降臨後第14主日

最近、旧約聖書を読んでいたときに、次のみことばが心に響きました。
「人よ、何が善であり、主が何をお前に求めておられるかは、お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと、これである。」(ミカ書6:8)
このみことばを心に抱きつつ、「主よ、あなたの慈しみを教えてください」と祈り、過ごしていると、今日の福音のみことばが与えられました。
ルカは話の初めに「徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た」と語っています。また次に「ファリサイ派の人々や律法学者たちは、『この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている』と不平を言いだした」と語っています。
罪人と一緒に食事をし、近寄って来た罪人や不平を言う人たちに今日の物語を告げるイエス。イエスの罪人へ注ぐまなざしは、どのようなものだったでしょう。イエスの話を聞きながら涙する罪人は、決して少なくなかっただろうと思います。
見失った一匹の羊を捜す人。無くしたドラクメ銀貨1枚を念入りに捜す女の人。
捜すのも、大事なもの、大切な人だから。
罪人に語りかけるイエスのまなざしには、あの主のあたたかい思いがこめられています。
「わたしの目にあなたは価高く、貴い。」(イザヤ書43:4)

ルカによる福音書15章1-10節

2022年9月11日