聖霊降臨後第23主日

今日の福音でイエスはまず、こう言われます。
「あなたがたは、これらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石に残ることのない日が来る。」 そしてさらに、戦争、暴動、大地震、飢饉、疾病、恐ろしい現象, 追害のことを話されます。大きな苦しみや闇に包まれる世界のことを聞くと、なぜ、どうしてイエスはこのようなことを言われるのか、なぜ平和な世界のことを言われないのかと思ったりします。しかし、実際、イエスご自身、この世の辛さや痛みを生まれる時からその身に負い、痛みを背負いながら、私たちに福音の便りを告げておられるのです。
だから、こう言われます。
「おびえてはならない。… どんな反対者でも対抗も反論もてきないような言葉と知恵をわたしがあなたがたに授ける。…あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。」
このイエスの言葉は、本当に力強い支えの言葉です。
神殿の石や奉納物のことでなく、私たち自身をよく見つめるようにとの促しです。神の計らいは、この私の内に、あなたの内に注がれているからです。
今日の福音を黙想しようと思い、聖書を開くと一枚のメモ書きが机の上に落ちました。昔、友人からいただいた詩です。
「優しさの種をまきましょう。優しさは、出会う人々に安らぎを与えます。
愛の種をまきましょう。 愛は人々に幸いをもたらします。
平和の言葉の種をまきましょう。平和の言葉は人生の嵐を遠ざけます。
祈りの種をまきましょう。祈りは世界を支えます。」
私たちがこの世の暗闇に包まれても、イエスの光が、愛と優しさと平和の源であるイエスの光が、どうか一人一人の心の内で輝きますように。

ルカによる福音書21章5-19節

2022年11月13日