降臨節第2主日

クリスマスが近づき、キリスト教とは全く関係がない商業施設でも、色とりどりのイルミネーションで人々に「もう、クリスマスだ」と感じさせています。教会の中では、アドベントキャンドルの2本目のローソクに火が灯され、もうすぐ「主がお生まれになられる」ことを表しています。
私たちは、目に入ってくる司祭の紫の祭服や祭壇に置かれているアドベントキャンドルを見て、「主の降誕」を希望と喜びを持って待ち望むことができるのではないでしょうか。
では、イスラエルの民は、どのような【徴】を通して「メシアが来られる」ことを感じたのでしょうか。彼らは、エリヤが再び現れ、「『メシアが来られる』ことを人々に伝える」という言い伝えを信じていました。
みことばには「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道をまっすぐにせよ。』」というイザヤ書が用いられています。この「荒れ野で叫ぶ者の声」は、まさしく洗礼者ヨハネが人々に伝えた「悔い改めよ。天の国が近づいた」という言葉だったのです。
洗礼者ヨハネの姿は、「らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物にしていた」とあるように、エリヤを思わせるものでした。人々は、洗礼者ヨハネの所に来て罪を告白し、ヨルダン川に浸され回心の洗礼を受け、「『メシアを迎える』準備」をしていたのです。
では、洗礼の恵みをいただいている私たちは、どのようにして「主の降誕」を準備すればいいのでしょうか。みことばは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」とあります。私たちが洗礼を受けた恵み、主と出会った喜びを思い起こし、聖霊の力をいただき、「主へと近づくこと」ではないでしょうか。
私たちは、自分を裁くのではなく、「悔い改めよ。天の国は近づいた」という言葉をゆっくりと味わうことができたらいいですね。

マタイによる福音書3章1-12節

2022年12月4日

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