降臨節第1主日

私たちは、あらかじめ日程が決まったものを【待つ】というのは、そんなに難しいものではありません。たとえば、旅行や大好きなアーティストのコンサート、結婚式や友だちとの会食などドキドキ、ワクワクしながら指折り数えながら心待ちにすることでしょう。しかし、その日は必ず来るけれど、それがいつなのか分からないことを【待つ】というのには、かなりの忍耐と根気がいるのではないでしょうか。
町では、クリスマスのイルミネーションで飾られ、クリスマスキャロルが鳴り、クリスマスケーキの予約なども始まり、【クリスマスモード】となっています。では、洗礼の恵みをいただいている私たちはどうなのでしょう。礼拝では、「降臨節」に入り、司祭の祭服が紫に変わり、視覚からも【主のご降誕】が近づいたことを意識することができます。
今日のみことばでは、【目覚めていなさい】という言葉が何度も出てきて【メシアの再臨】を伝えています。
イスラエルの人々は、主なる神が必ず【メシア】をおくってくださるということを預言者を通して知らされていました。しかし、その日がいつ来るのか分かっていません。イエスが、「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存知である(マルコ13・32)」と言われるように、【メシア】がいつ来られるのか分からないけれど、その日を【目を覚まして】待つようにと言われます。
では、【目を覚ます】とはどのようなことなのでしょう。もちろん、文字通りに「寝ないで、いつも目を覚ましておく」ということではありません。そのようなことをすると、体を壊してしましいます。では、【目を覚ます】というのは、どのようなことなのでしょう。それは、【準備をしておく】ということではないでしょか。私たちは、いつイエスが来られてもいいように「その日、その時を【準備】」しながら待つことができたらいいですね。

マタイによる福音書13章33-37節

2023年12月3日