復活節第4主日

今日の福音で、イエスは「わたしの羊」について語られます。“わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。” 祈りのうちに生活しながら、イエスの声に耳を傾けるイエスの羊であるわたしたち。そして、その羊1匹1匹を知っていてくださるイエス。
世界がコロナ禍に覆われ、以前のように教会に行くのが難しくなって以来、わたしはどのようにしてイエスと繋がっていられるかと、思ったことがありました。
そんなとき、昔、黙想会に参加したときに指導してくださった司祭さまのある言葉を思い出しました。
「聖書は、机の上の本棚に並べて置いておくものではないですよ。いつも、神さまのみ言葉を見つめることができるように、開いて置いておくものです」。
それで、自室の机に置いていた聖書を開いて、毎日全世界の教会で多くの人が耳を傾け祈る福音の箇所を読むようにしながら過ごすようにしました。
イエスが何をわたしたちに伝えたかったのか、心で感じることができるようにとの願いを込めて。そうしながら、わたし以外にも、このコロナ禍で苦労しながらイエスとの友情を深めたいと願って生活されておられる多くの方のことを心に思い、思い出しては祈る時をもつようにしています。
このわたしたち一人一人を、イエスは知っていてくださっているのです。
なんとありがたい、なんと嬉しいことでしょう。
さらにイエスは、またこう言われます。
“わたしは、彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びない。
わたしの父がわたしにくださったものは、すべてのものより偉大であり、だれも父の手から奪うことはできない。“
どういうことなのでしょう。しばらくすると、パウロのコリントの信徒への手紙のある個所に目が留まりました。“信仰と希望と愛、この3つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、
愛である(1コリント13:13)。“
イエスの愛、御父の愛。これに勝るものは、ないのです。

ヨハネによる福音書10章22-30節

2022年5月8日

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