聖霊降臨後第17主日

私たちは、体重を量るときは体重計に乗ればすぐに何キロと分かります。また、一日に歩いた歩数を知りたいときは、スマートウォッチやスマートフォンなどで見ることができます。
私たちの【信仰】を測る機械ができたとすると、「あっ 今の私はこのくらいの信仰がある」とチェックできるかもしれません。もし、そのような機械ができたとしたら余程謙遜な人でないと、傲慢になることもあって本末転倒な機械となることでしょう。
今日のみことばは、使徒たちがイエスに「わたしどもの信仰を増してください」という場面から始まっています。なぜ、弟子たちは、このようなことをイエスに願ったのでしょうか。今日のみことばの少し前に「一日に7回あなたに対して罪を犯しても、7回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい」(ルカ17:4)とイエスは弟子たちに伝える場面があったのです。弟子たちは、「今の自分たちの信仰では、一日に7回も人を赦すことなんてできない」と思ったのでしょう。
それで、弟子たちはイエスに「わたしどもの信仰を増してください」と言ったのでした。この「増す」というのは、「加える」という意味もあり、それはあらかじめ持っているものに「加える」ということのようです。しかし、残念ながら弟子たちには「からし種一粒ほどの信仰」もなかったようです。
イエスが弟子たちに言われた「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、いうことを聞くであろう」という言葉は、もし、信仰があれば、不可能なことも可能になるということではないでしょうか。それも、イエスが助けてくださるので私たちが考えている以上の結果となることでしょう。
私たちは、謙遜な気持ちになってイエスに「わたしにからし種ほどの信仰をください」と祈ることができたらいいですね。

ルカによる福音書17章5-10節

2022年10月2日